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線構造の幾何学的進化
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12 線構造の幾何学的進化

 エンジニアリングシステムの開発では、点から線構造に発展する。線構造では、相反するニーズが課される。例えば、長さを長くさせたい場合に、コンパクト性も求められる。この問題を解決するためには、まず、平面的に、次に、立体的に曲線化させる。その結果、線構造の構成は、いつも複雑化する。図は、照明の進化トレンドを表現している。

<技術進化トレンドの背景と効果的な活用法>

 Altshullerらは、一見無秩序なプロセスのように見える技術にも、規則的な進化のパターンがあることを見出した。この機能は、従来の設計に対して、改良・進化のヒントを与えてくれる。今行おうとしている設計を、構成部品、物質とそれらのアクションの形で表現し、そのアクションをどの様に変化させたいか指定することで応用できそうな改良案を提示してくれる。
 S字カーブや商品の寿命サイクルと同じように、あるパターンに沿って進化していく。技術進化のトレンドの方向性を把握することで、自分が開発している技術が現在はどの段階にあり、今後はどうなるか予測も可能となるはずである。それをヒントとして、さらに新しい発明に結びつけることができる。まだ、現在は不可能な技術であってもブレイクスルーによって、可能になる可能性も高くなる。それが革新的な技術につながると考えられる。9画面法の過去、現在、未来の時間軸と対応させると、かなり強力なTRIZツールに発展できる。