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立体構造の幾何学的進化
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13 立体構造の幾何学的進化

 エンジニアリングシステムの作業面の形状は、ますます複雑化している。平面が円筒面になり、それが球面になる。さらに、高度なエンジニアリングシステムでは、複雑な複合形状の表面をもつ。図は、軸受の進化トレンドを表現している。

<技術進化トレンドの背景と効果的な活用法>

 Altshullerらは、一見無秩序なプロセスのように見える技術にも、規則的な進化のパターンがあることを見出した。この機能は、従来の設計に対して、改良・進化のヒントを与えてくれる。今行おうとしている設計を、構成部品、物質とそれらのアクションの形で表現し、そのアクションをどの様に変化させたいか指定することで応用できそうな改良案を提示してくれる。
 S字カーブや商品の寿命サイクルと同じように、あるパターンに沿って進化していく。技術進化のトレンドの方向性を把握することで、自分が開発している技術が現在はどの段階にあり、今後はどうなるか予測も可能となるはずである。それをヒントとして、さらに新しい発明に結びつけることができる。まだ、現在は不可能な技術であってもブレイクスルーによって、可能になる可能性も高くなる。それが革新的な技術につながると考えられる。9画面法の過去、現在、未来の時間軸と対応させると、かなり強力なTRIZツールに発展できる。